第180回知的財産マネジメント研究会(Smips)

第180回知的財産マネジメント研究会(Smips)
日時:2016年6月11日(土) 場所:政策研究大学院大学5F 参加費:無料

開催プログラム(どちらの分科会・セッションに出席しても結構です。事前登録等は一切必要ありません。一部分だけの参加でもかまいません。)

※詳細は随時更新いたします。

★13:00-14:30 セッション1
○ 産学連携によるイノベーション分科会(山本貴史)
   講師:石原 寛一 様(あずさ監査法人 テクノロジーイノベーション支援部リーダーシニアマネジャー、公認会計士)
■講演概要
オープンイノベーションにおけるポイント・イノベーションのジレンマをいかに克服するか?・ベンチャーと大企業のイノベーションの必要性・イノベーション創出に向けた課題・イノベーションを実現するための課題・大企業はいかにベンチャーと連携すればよいか?等々と言った観点でご講演いただきます。もちろん、公認会計士がどのようにイノベーションに寄与できるかといった観点でもお話をお聞きしたいと思います。
    
○ 法律実務(LAP)分科会 (足立昌聡)
     講師:足立昌聡 オーガナイザー
くまモン著作権侵害事件を取り上げ、オープンライセンスと知的財産権侵害への対応について、皆さんと議論したいと思います。ネット上の著作物に関する利用にとどまらず、最近は企業の標準化戦略や自治体の地域振興の手段としてオープンライセンスの活用が増えてきていますが、権利者の意図に反する利用への対応は難しい問題です。明日は、くまモンの利用許諾条件を読み解きながら、どのような予防策が講じ得るのかを考えます。
日経電子版:「くまモン」無断で人形焼きに 業者を書類送検前提となる知識は不要ですので、ふるってご参加下さい!
  
知識流動システム(KMS)分科会(西村由希子・天元志保・長壁健)講義室 I
 
★15:00-16:30 全体セッション:講義室 L
   テーマ:「心理学・暴力と知的財産制度」
   講師:久保 浩三 様(奈良先端科学技術大学院大学 研究推進機機構・教授/産官学連携推進部 門長・弁理士)
【講演者からのメッセージ】
1987年に弁理士試験に合格してから、ほぼ30年ずっと知的財産業務に関わってきました。その中で昨今の知的財産の紛争を見ると競争的環境が行き過ぎ過度の競争を続けているように思われ、本来人類が幸せになるための制度が、もはや本質を見誤っているようにも思われます。そこで、心理学の観点から皆が幸せになるための知的財産制度とは何かについて考えてみたいと思います。参考文献:「心理学の観点からみた知的財産制度の将来」久保浩三
また、昨今、イスラムによるテロが横行し、今年の成人式で新成人にこれからの一番の心配事は何ですかと聞いたときに第1位はテロでした。北朝鮮の核開発も進み、暴力、戦争について、我々も無関心でいられなくなりました。そこで、非常に難しい問題ですが、知的財産関係者が暴力の防止に何らかの関わりを持つとしたら何があるかについて考えてみたいと思います。参考文献:「暴力と知的財産制度」久保浩三
  
【講演者のプロフィール】
1987年 弁理士試験合格。大阪府立産業技術総合研究所、大阪府研究開発型企業振興財団、および大阪府立特許情報センターを経て、2003年より、奈良先端科学技術大学院大学において、知的財産に関する研究、教育、技術移転に従事。2010年 産業財産権制度関係功労者表彰(特許庁長官表彰)。 
長年、一貫して、地域の中小・ベンチャー企業、起業家、研究者の知的財産活用の実務を行なってきた弁理士で、現在、日本中が注目している「知的財産活用による地域振興」の草分け的存在です。
 
★17:00-18:30 セッション2 :いずれかお好きなものにご参加ください
※分科会の詳細が決まり次第更新いたします。
○ 産学連携分科会(長壁健・鈴木睦昭・杉浦美紀彦・林聖子・矢上清乃)
         今月はお休みです。
  
○ 特許戦略工学分科会 (片岡敏光・赤間淳一・安彦元・久野敦司・岡崎邦明・永井隆)
     テーマ:「久保先生を囲んでのフリーディスカション」
 
○ 知財キャリア分科会 (上條由紀子・飛澤宗則)
  
エンタメと知財分科会(新井秀美・山田光利)
     テーマ:AIの試行の果てに生まれたドラマ 〜AIに小説原作者の権利は与えられるか〜
     講師:鳥海 不二夫 様(東京大学 大学院工学系研究科 システム創成学専攻 准教授)

■講演概要
小説コンテスト「星新一賞」でAIと人間が協力して制作した小説が一次審査を通過したと発表されました。大学の研究チームが主体の「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」「人狼知能プロジェクト」からそれぞれ2作品、ほかに7作品の計11作品の応募があったとのことです。AIによる小説制作を代表する「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」「人狼知能プロジェクト」という2つのプロジェクトは、全く異なるアプローチで小説制作を行っています。小説の制作過程を「プロット(登場人物などの設定を考えたり、話のオチを作ったりすること)」と「執筆(プロットを実際の文章に仕上げること)」に切り分けた場合に、「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」はプロットを人間・執筆をAI、「人狼知能プロジェクト」はプロットをAI・執筆を人間が行っており、AIと人間の役割分担が明確に異なります。昨今、AIによる創作物を知的財産権(著作権以外の形も含めて)で保護するべきかという議論が行われていますが、実務的には創作物の制作過程を分割して、それぞれの過程でどのような権利が発生しうるかを細かく検討する必要があります。「人狼知能プロジェクト」の鳥海氏を話題提供者に招き、小説のプロット制作のみに限らず、AIが生み出す物語(ドラマ・ストーリー)の権利を中心に考えたいと思っております。
 
○ 生活安全性向上分科会(仮称)創設検討会:講義室I