第203回知的財産マネジメント研究会(Smips)

第203回知的財産マネジメント研究会(Smips)
日時:2019年5月11日(土) 場所:政策研究大学院大学5階 参加費:無料

開催プログラム(どちらの分科会・セッションに出席しても結構です。事前登録等は一切必要ありません。一部分だけの参加でもかまいません。)
※詳細は随時更新いたします。

 
★13:00-14:30 セッション1:いずれかお好きなものにご参加ください
  
○ 産学連携によるイノベーション分科会 (山本貴史・隅藏康一)
    テーマ:これからの研究環境を考える~研究機器の共用に着目して(1)
    講師:江端新吾様(東京工業大学 理事・副学長(企画担当)特別補佐/教授)
    講師:伊藤裕子様(文部科学省 科学技術・学術政策研究所 科学技術予測センター主任研究官/センター長補佐)
    ※ 共催:日本知財学会・知財学ゼミナール
 
【概要】今回は、これからの研究環境はどうなっていくか、研究者はどうなっていくか、をテーマとしたディスカッションを行います。特に、研究機器を一つのラボや研究所だけで囲い込むのではなく、多くのラボ・研究所・研究者により共用することを促進するという活動にフォーカスして、国内外の動向、今後の方向性、研究活動や研究者の在り方へのインパクト、などを考えてゆきます。また、研究機器を共用するにあたって成果の帰属ルールをどう定めるか、オーサーシップをどうするか、といった課題にも言及する予定です。
 13時からのセッションでは、江端新吾様には、日本における研究基盤の整備や研究機器の共用化についての動きや、今年3月まで所属なさっていた北海道大学における事例について、お話しいただきます。伊藤裕子様には、国際的な動向についての調査結果をお話しいただきます。
  
○ 法律実務(LAP)分科会 (足立昌聡・山田光利)
    テーマ:弁理士のキャリアデザインとこれからの特許事務所のあり方
    講師:安高史朗 弁理士・会計士/湯浅竜 弁理士/佐竹星爾 弁理士
 
「働き方改革法案」が4月に施行。組織に所属しないフリーランス、複数の仕事に関わる副業(複業)など、働き方の多様化が議論されています。特許業界でも、企業の知財部に所属したり、知財コンサルに力を入れたり、知財の価値評価に関わったりと、弁理士の多様な働き方が見られるようになってきました。

今回の法律実務分科会ではこのような社会状況を踏まえて、それぞれ別々のキャリアを歩みながら、現在は同じ特許事務所に所属し、実務の傍ら事務所運営を行っている3名の弁理士を招いて、「弁理士のキャリアデザインとこれからの特許事務所のあり方」をテーマに議論をしたいと思います。

=========
1.特許庁で審査官実務を行った後、野村総合研究所(NRIサイバーパテント)・ヤフーを経て安高特許会計事務所を開業(現在はIPTech特許業務法人)。開業以来一貫してスタートアップ企業の支援を行ってきた「安高史朗 弁理士・会計士」

2.TechnoProducerでエンジニア向け知財教育事業の運営、ドワンゴを経てIPTech特許業務法人の副所長として入所。事務所の組織作りと大手IT企業向け知財コンサル案件に注力する「湯浅竜 弁理士」

3.京都大学の産学連携機関・経営管理大学院・大手特許事務所を経て、コロプラに入社。2019年2月にIPTech特許業務法人の特許技術本部長として入所した「佐竹星爾 弁理士」
=========

・これまでのキャリア振り返り
・事務所経営って具体的に何をしているのか
・経営会議でどんな話してるのか
・事務所内での役割分担
・自分個人として将来やりたいこと
・弁理士の役割って今後どうなると思いますか

などなど、参加者の皆様も交えて、ざっくばらんにお話できればと思います。ぜひ皆さまお気軽にご参加いただければ幸いです。
 
○ 知識流動システム(KMS)分科会(西村由希子・天本志保・長壁健)
    テーマ:「発明・発見教室」の企画会議
 
今回は、6月29日(土)AMに東川小学校での実施を予定しております「発明・発見教室」の企画を考えます。
2011年に実施した「汚れを科学する」の内容を見直し、再度実施する予定でいます。
5月11日、そして「発明・発見教室」当日のスタッフ参加をお待ちしております!
 
★15:00-16:30 全体セッション
    テーマ:これからの研究環境を考える~研究機器の共用に着目して(2)
    演題:研究機器の共用化の促進~Co-LABO MAKERの活動と、今後の課題
    講師:古谷優貴様(株式会社Co-LABO MAKER 代表取締役)
    コメンテータ:江端新吾様(再掲)、伊藤裕子様(再掲)
    ※ 産学連携によるイノベーション分科会による企画です。 共催:日本知財学会・知財学ゼミナール
 
 15時から全体のセッションでは、株式会社Co-LABO MAKERを立ち上げて研究機器の共用化を促進するための活動を実際に行っていらっしゃる、古谷優貴様に、研究機器の共用化を社会実装したご経験をもとに、どのような課題があるか、今後の方向性、関連する海外の民間セクターの動き、などについてお話しいただきます。
 
(参考文献・資料)
・江端新吾ほか「北海道大学における機器共用政策と研究基盤戦略 : グ ローバルファシリティセンター構想」(2016)研究・イノベーション学会第31回年次学術大会要旨集

https://dspace.jaist.ac.jp/dspace/bitstream/10119/14006/1/kouen31_15.pdf

・江端新吾ほか「技術専門職実態調査から見える大学等の研究基盤を支えるイノベーション人材に関する状況と課題」(2016)研究・イノベーション学会第31回年次学術大会要旨集

https://dspace.jaist.ac.jp/dspace/bitstream/10119/13938/1/kouen31_144.pdf

・江端新吾ほか(2018)「エビデンスに基づく北海道大学の経営戦略と経営マネジメント人材URA」研究・イノベーション学会第33回年次学術大会要旨集 https://dspace.jaist.ac.jp/dspace/bitstream/10119/15721/1/kouen33_67.pdf
・江端新吾・伊藤裕子(2015)「大学の先端研究機器共用施設の研究活動への効果の把握〜北大オープンファシリティを事例として〜」NISTEP DISCUSSION PAPER No.113

http://data.nistep.go.jp/dspace/bitstream/11035/3033/1/NISTEP_DP113_FullJ.pdf

・Yuko Ito, Importance of inclusive service for corporate use of university research infrastructure in Japan, Technology in Society, Vol.43: 240-244, 2015.
・伊藤裕子「大学の研究施設・機器の共用化に関する提案~大学研究者の所属研究室以外の研究施設・機器利用状況調査~」(2012)NISTEP DISCUSSION PAPER No.85 http://data.nistep.go.jp/dspace/bitstream/11035/1163/2/NISTEP-DP85-FullJ.pdf
・Co-LABO MAKER社のホームページ https://co-labo-maker.com/
 
★17:00-18:30 セッション2 :いずれかお好きなものにご参加ください
 
○ 特許戦略工学分科会 (片岡敏光・赤間淳一・安彦元・久野敦司・岡崎邦明・永井隆)
    テーマ:「三位一体のパテントポートフォリオ構築」― 鉛筆の転がり防止を例題とした 問題解決アイデア出し教育資料(案) ―
    講師:長谷川 陽一 様(MPUF R&Dイノベーション研究会 知財ワーキンググループ)

【発表概要】
 鉛筆の転がり防止問題は、クレームの上位概念化の演習問題として多用されてきました。
 今回、この 知財界でなじみ深い問題を用いて、元のアイデアとは別出願になるアイデアまで数多く網羅的に発案していく見本例を示してみよう、と試みました。 その内容・実物をご紹介します。
 本資料は ロジカルシンキング・発明的問題解決理論TRIZの基本部分を押さえた内容になっています。
 (時間の都合上 当日はご紹介できませんが、本資料に続くAdvanced編資料も用意していまして、社内のところどころで 好評を得ています。)

●参考URL (鉛筆の転がり防止を例題にした 従来の教育的資料)
★現ソナーレ特許事務所長 右田俊介さんの資料 @2012年秋
http://www.sonare-ip.com/images/pdf/8th_triz_sympo_slide_j.pdf p.8, p.15
★泉特許事務所代表 泉克文さんの資料 @2013年秋
http://www.izumi-pat.jp/wp1/wp-content/uploads/2013/12/seminar20131009.pdf p.7~p.15

【発表者からのメッセージ】
 出だしが特許教育/知財教育風に見える、「発明教育」資料を作りました。
私自身、<< 知財部に所属する身で、発明部門に対して「発明教育」をするのは気が引ける・・・>> と感じて踏み込めない時期が長く続いていたのですが、この資料ができた一昨年末からは、遠慮なく堂々と「発明の生み方」を発明部門の人たちに語りかけることができるようになりました。
 << 知財部に所属しながらも、開発上流からしっかり関わっていきたい >> という方々の、発明部門への入り込みのためのヒントになりましたら、幸いです。

【発表者のプロフィール】
長谷川 陽一(MPUF R&Dイノベーション研究会 知財ワーキンググループ)
 1977年12月生まれ。2002年春 某メーカーに入社。生産技術部に配属。生産技術部で知財専任を経て、2008年春 知財技術部へ異動。ロジカルシンキングと特許性の関係を掴み、審査官面談を常用して 特許出願を最大限広く権利化する能力を獲得。2013年秋 知財戦略企画グループへ異動。「強みのないテーマで 知財的弱みを気にする大量文献調査をしても意味が無い」「強み作りが最優先」「強みがないテーマで いくら出願権利化と他社特許クリアランスを熱心に行っても 全てがムダに終わる」と主張し、2019年2月~ 知財技術部にて発明生産(支援)が主務に。
 MPUF R&Dイノベーション研究会 知財ワーキンググループWG4リーダー、NPO法人 日本TRIZ協会 技術委員
 
 
<今回お休みの分科会>
○ エンタメと知財分科会 (新井秀美)
○ 知財キャリア分科会 (上條由紀子)
○ 産学連携分科会(長壁健・鈴木睦昭・杉浦美紀彦・林聖子・矢上清乃)