第14回知的財産・産学連携ワークショップ;第160回知的財産マネジメント研究会

ラボノートとこれからの研究環境

 研究の結果をその日時とともに正確に記録し、不正の疑いが生じないようにするためのツールとして、ラボノートの重要性が改めて認識されるようになってきました。今後は、電子ラボノートについても、さまざまなものが開発され普及するようになるでしょう。こうした動きは、研究環境にどのような変化を生じさせ、研究成果の創出にどのような影響を及ぼすでしょうか。今回のワークショップでは、このようなテーマについて、参加者の皆様と議論してみたいと思います。

日時 2014年9月13日(土)
会場 政策研究大学院大学(東京都港区六本木7-22-1) 5階 講義室L等

プログラム 

13:00~14:45 プレナリー・セッション:講義室L
開会の挨拶 高橋明大(Smips事務局)
 
話題提供1 ラボノートの現状と課題 20分
菅原哲雄(埼玉医科大学 医学研究センター 知財戦略研究推進部門)
 
話題提供2 電子ラボノートの潮流 20分
峯岸徹也・加藤雄介(アジレント・テクノロジー株式会社 ネットワークプロジェクト)
 
話題提供3 コンプライアンスから見たラボノート 20分
足立昌聡(弁護士;Smipsオーガナイザー)
 
話題提供4 (タイトル未定) 20分
伊藤泰信(北陸先端科学技術大学院大学 知識科学研究科)
 
コメント 5分
コメンテータ:山田光利(博士のシェアハウス主宰者;Smipsオーガナイザー)
 
ディスカッション 20分
モデレータ:隅藏康一(Smips総合オーガナイザー)
ディスカッサント:上記全員+参加者の皆様
 
15:00~16:45 ワークショップ・セッション
(1)研究現場を活性化するために出来ることを考える(講義室L)
   オーガナイザー:山田光利
趣旨:このセッションでは、ラボノートの話だけに限らず、ラボノートの導入と活用の前提となる部分を議論する。現在の研究現場にどのような問題があるか、その問題を克服して研究現場を活性化するためにどのようなアイデアがあるか、といったことを議論する予定である。具体的なトピックとしては「ラボ内の情報共有手法」「ラボ内のコミュニケーション」「ラボの空間設計」などを考えている。
 
(2)研究不正のケーススタディ(講義室K)
   オーガナイザー:足立昌聡
趣旨:研究不正の仮想事例に基づいて、法的な問題はどこにあるのかを考える。
 
(3)電子ラボノートは研究環境を変えるか?(講義室F)
   オーガナイザー:隅藏康一
   話題提供者:峯岸徹也・加藤雄介
趣旨:実際に電子ラボノートの機能を体験した上で、電子ラボノートの進歩と普及が科学研究にどのような影響を及ぼすかについて議論する。電子ラボノートは研究不正を防げるか、研究者の創造性を高めるのか阻害するのか、といった論点が考えられる。
 
17:00-17:30 各セッションの議論のまとめ(講義室L)
各セッションのオーガナイザー・参加者より
 
17:45~19:00 交流会(4階 研究会室4A)