第204回知的財産マネジメント研究会(Smips)

第204回知的財産マネジメント研究会(Smips)
日時:2019年6月8日(土) 場所:政策研究大学院大学5階 参加費:無料(ただし17時からのKMS懇親会の飲食代は有料)

開催プログラム(どちらの分科会・セッションに出席しても結構です。事前登録等は一切必要ありません。一部分だけの参加でもかまいません。)
※詳細は随時更新いたします。

 
★13:00-14:30 セッション1:いずれかお好きなものにご参加ください
  
○ 産学連携によるイノベーション分科会 (山本貴史・隅藏康一)
    テーマ:京大オリジナルが取り組むナレッジトランスファー(仮題)
    講師:大西 晋嗣 様(京大オリジナル 取締役) 
 今回は、京大オリジナルが取り組む技術移転ではない「ナレッジトランスファー」について深くお聞きしたいと思います。一度、UNITTでも「京大オリジナルって何だ?何をするんだ?」というセッションを持ちましたが、きっとその時よりも事業ドメインも明確化しつつあると思いますので期待大です。
 ご案内の通り、特に欧州では技術移転ではなくナレッジトランスファーが主流になりつつあり、元関西TLOの代表である大西さんが京大オリジナルに転身された背景には、今後の産学連携の方向性を示すものがあると思います。
 
○ 法律実務(LAP)分科会 (足立昌聡・山田光利)
    テーマ:スタートアップの「エコシステム」を理解する
    講師:川端 康夫 様(アクティブビジョン株式会社 代表取締役)
 特許庁が近年力を入れているスタートアップ支援。スーパー早期審査など手続き面の施策に留まらず、スタートアップ知財コミュニティサイト「IPBASE」を今年から立ち上げ、専門人材の支援によるスタートアップの事業加速を目指す「IPAS(IP Acceleration program for Startups)」も2019年度の企業募集が始まりました。
参考:IPAS2018 成果事例集 https://www.jpo.go.jp/support/startup/document/index/jireishu.pdf
 4月に行われた特許庁・松本氏のスタートアップ支援政策を振り返る全体セッションでは、「スタートアップを理解している知財人材が少ない。先生ではなく、一緒に成長してくれる知財人材が求められている」という話がありました。その問題提起を受けて、今回の法律実務分科会では、スタートアップ支援に長年関わってきた川端康夫氏をゲストに招き、「スタートアップの成長を支えるエコシステムの全容」について話題提供いただくことにしました。
「多くのスタートアップが生まれてから成長していく過程で、どのような課題が生まれ、どのような支援が行われ、どう解決されていくのか(あるいは、課題を解決できずに終わるのか)」
スタートアップに対して知財業界のできることを押し付けるのではなく、まずはフラットな気持ちで「スタートアップを支援するとはいったいどういうことなのか」を見直す機会になればと思います。
【講師プロフィール】
電通に入社後、電器メーカーや通信系の企業等を長年担当。その後KDDIへ出向し、新規事業立ち上げやベンチャー投資・育成に関わる。2013年には英国のタクシーサービス企業Hailo(ヘイロー 現・myTaxi)へ、KDDIオープンイノベーションファンドからの投資を担当するとともに日本法人のCOOとして国内の事業立ち上げを担当した。2017年に独立してアクティブビジョン株式会社を設立。大手企業とスタートアップ企業双方の事業創造・成長のサポートを手がけ、短期的な戦略コンサルティングの後に必要となる、地に足のついた伴走型の戦術コンサルティングを手がける。
 
★15:00-16:30 全体セッション
    テーマ:大企業は、本当にスタートアップを求めているのか
    講師:本間 充 様(アウトブレインジャパン 顧問/アビームコンサルティング 顧問/事業構想大学院大学 客員教授)
    ※ 知識流動システム(KMS)分科会と産学連携分科会による企画です。
 
【概要】日本大企業のスタートアップとの取り組みは、近年増加しています。しかし、企業によって取り組み方には違いがあり、大きく2種類に分類できます。一つは、テーマを決めずにスタートアップ的な事業開発を行ってみたい。もう一つは、自社だけの研究・開発の限界があるので、外部のスタートアップなどの力を借りて、進めたいテーマについて成長させる方法です。つまり、何らかの形で、スタートアップに魅力を感じて、一緒に取り組みたい大企業は多いのです。では、どのように大企業と取り組むべきかを、花王時代にスタートアップの取り組みを行った経験と、アメリカのSXSWを定点観察している視点から、お話しします。
【講師プロフィール】大手消費財メーカー勤務を経て、2015年アビームコンサルティングに入社。多くのMarketingおよびDigital Marketingの経験と、データ分析実績を数多く持つ。
 
★17:00-18:30 セッション2 :いずれかお好きなものにご参加ください
 
○ 知識流動システム(KMS)分科会(西村由希子・天元志保・長壁健)
※軽食とお酒を取りながら、全体セッション講師とのフリーな意見交換、懇親の場とします(要参加費・参加申込)(産学連携分科会(長壁健・鈴木睦昭・杉浦美紀彦・林聖子・矢上清乃)共催)
    テーマ:全体セッションから引き続き「大企業は、本当にスタートアップを求めているのか」
    講師:本間 充 様(アウトブレインジャパン 顧問/アビームコンサルティング 顧問/事業構想大学院大学 客員教授)
    会場:政策研究大学院大学 4階 研究室4A
    参加申込: https://forms.gle/zjjq42LwwdzkSAts7(6/5(水)正午締切)参加費:2500円程度(学生割引あり)
 
○ 知財キャリア分科会 (上條由紀子)
    テーマ:オープンイノベーション促進のための新たな知財の活用
    講師:遠藤 雅人 様(トヨタ自動車株式会社 知的財産部 IP戦略グループ 主幹)

●ご講演者プロフィール:
遠藤雅人(えんどう・まさと)氏
2005年トヨタ自動車入社。同社東富士研究所及び本社にて自動運転技術、ナビゲーション技術等の特許出願権利化業務に携わった後、トヨタのインド事業体であるToyota Kirlosakar Motor及びAnand and Anandで実務研修。帰国後はコネクティッドカー関連の知財戦略策定・遂行に加え、Open Invention NetworkやThe Linux Foundation OpenChain Project、Automotive Grade Linux等のオープンソースコミュニティ活動に従事。2018年よりサステナビリティ監査室BRデジタルリスクGも兼務し、トヨタにおけるオープンソースソフトウエアのガバナンス体制構築にも取り組む。
●ご講演者からのメッセージ:
学生時代からお世話になっているSmipsでお話させて頂く機会を与えて頂き非常に光栄です。昨今、IoTの進展に伴いソフトウエア知財の世界は大きな変革期にあります。オープンソースソフトウエア(OSS)周りのトピックスを中心にオープンイノベーション促進のための新たな知財の活用のトレンドについてお話させて頂きます。
●参考URL
Open Invention Network: https://www.openinventionnetwork.com/
OpenChain Project: https://www.openchainproject.org/ja/
Open Chain Japan WG Wiki: https://wiki.linuxfoundation.org/openchain/openchain-japanese-working-group
Automotive Grade Linux: https://www.automotivelinux.org/
Microsoft Azure IP Advantage: https://azure.microsoft.com/ja-jp/overview/azure-ip-advantage/
 
○ 特許戦略工学分科会 (片岡敏光・赤間淳一・安彦元・久野敦司・岡崎邦明・永井隆)
    テーマ:三位一体のパテントポートフォリオ構築 その2
【発表者 および 発表内容】
 ★1. 鶴見 隆さん:「三位一体の知財戦略」・・・ 持続的優位性のあるパテントポートフォリオ構築をビジネスモデルに組み込んでいく戦略について解説します。
 ★2. 楠浦 崇央さん:「いい事業分野/テーマ探し」エッジ情報探索手法・・・今後立ち上がる市場で業界トップに立つアイデアを出したい。武器になる知財を創出したい。業界をリードしたい。など、差迫った問題の解決にも役立つエッジ情報探索手法の一端をご紹介します。
 ★3. 大田 恭義さん:「ある事業分野/課題探し」課題ころがし・・・事業に貢献する知財戦略を推進するため、課題発掘アプローチのひとつである「バイアス崩し」のコツの一端を 事例を交えてご紹介します。
【発表者三人のプロフィール】
★1 鶴見 隆さん
 1966年 3月 大学(理学部化学科)卒業、旭化成(株)に入社、同社において、ベンベルグ不織布(ベンリーゼ)、人工腎臓用中空糸膜、ウイルス分離膜(プラノバ)等の開発に従事、これらの開発に関し、繊維学会技術賞、日本化学会技術賞、発明協会発明賞等を受賞。1993年~1997年  同社カシミロン工場長、1997年~2004年 同社常務理事として知的財産部次長、技術情報センターおよび知的財産・技術情報センター長を担当、2005年~2011年  東京農工大学大学院技術経営研究科教授として、知財関連の教育、ビジネスプランの作成指導、国際標準化に関する研究を担当。現在:工学博士、(株)戦略データベース研究所代表取締役社長、(株)知財デザイン取締役、(株)メディカルフォトニクス取締役、知的財産高等裁判所専門委員、知財国家検定試験委員、 MOT学会誌編集委員
★2 楠浦 崇央 さん
京都大学工学部機械系学科卒(1995年)同大学院工学研究科エネルギー応用工学専攻修了(1997年)大学院修了後、川崎重工にて大型オートバイ(W650)の開発、小松製作所で再生可能エネルギー関連の新規事業開発立ち上げを担当し、ナノテクStart-Up設立、研究開発、事業開発(細胞培養・光学デバイス)と資金調達を担当(CTO/事業責任者)。2008年にTechnoProducer 株式会社設立(代表取締役)。京都府出身/47歳。座右の銘は「確信犯」。アジア発明者7人の一人として選ばれる。前・Smips知財キャリア分科会オーガナイザー

http://www.techno-producer.com/teacher/kusuura.html

★3 大田 恭義 さん
1984 年 東京工業大学大学院修士課程修了。同年、現富士フイルム(株)入社。医療機器開発を経て2000 年に知的財産部へ異動。2008 年からはメディカルシステム開発部門との兼務となり、医療事業分野全体の知財戦略の推進や組織・体制づくりを牽引。実践的な発明生産手法を自ら編み出し、事業に勝ち抜くための知財活動を主導。在職中に800件を超える特許出願を行う。2015 年秋に退社し、ミダスIPパートナーズを創業。大手企業の知財戦略コンサルタントや、社内外セミナーを幅広く手掛けている。(一社)企業研究会 アドバイザーやインパテック(株) パテントマップ研究会 アドバイザーにも就任。
★注★: 
前回同様、Web会議システムZOOMでの参加も可能にする予定です。
当日、会場に来られない方で、参加を希望される方は、前日(7日)までに、メールにて、件名を【Smips特許戦略工学分科会6月例会:Zoom参加希望】として、所属、氏名、メールアドレス、6月例会Zoom参加希望と記載の上、kataoka@patbrain.jp 宛てお申込みください。確認次第、Zoomルーム番号をお知らせします。
 
今回お休みの分科会:エンタメと知財分科会 (新井秀美)