第188回知的財産マネジメント研究会(Smips)

第188回知的財産マネジメント研究会(Smips)
日時:2017年6月10日(土) 場所:政策研究大学院大学5F 参加費:無料

開催プログラム(どちらの分科会・セッションに出席しても結構です。事前登録等は一切必要ありません。一部分だけの参加でもかまいません。)

※詳細は随時更新いたします。

★13:00-14:30 セッション1
○ 産学連携によるイノベーション分科会(山本貴史)
    テーマ:大学発ベンチャーへの投資
    講師:森田和彦様(大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社 投資部長)
 前回の東京大学協創プラットフォーム開発株式会社の大泉社長に引き続き、大学発ベンチャーへの投資という観点からお話をいただきますので、お気軽にご参加ください。大阪大学と東大でどのように違うのか楽しみですね。
講師プロフィール https://www.ouvc.co.jp/ouvc
    
○ 法律実務(LAP)分科会 (足立昌聡)
    テーマ:「知的財産推進計画2017」について 
    講師:松村将生様(内閣府知的財産戦略推進事務局参事官補佐・弁護士)
本年の推進計画は、(1)第4次産業革命(Society5.0)の基盤となる知財システムの構築、(2)知財の潜在力を活用した地方創生とイノベーション推進、(3)2020年とその先の日本を輝かせるコンテンツ力の強化という3つの柱を立て、第4次産業革命への対応を急ぐとともに、様々な産業において知財を活用することで、イノベーション創出、地方創生、文化創造を実現することを目指しております。中でも、(1)においてはデータ・人工知能の利活用促進による産業競争力強化に向けた知財制度の構築、(2)においては「攻め」の農林水産業・食料産業等を支える知財活用・強化、(3)においては映画産業の振興という施策が目玉となっております。これらを含めた「知的財産推進計画2017」の具体的な内容につき概要を解説致します。
  
知識流動システム(KMS)分科会(西村由希子・天元志保・長壁健)
    テーマ:
  
★15:00-16:30 全体セッション:講義室 L
    テーマ:クールジャパン機構について 
    講師:馳平 憲一 様(クールジャパン機構((株)海外需要開拓支援機構) 経営企画・管理グループ 経営企画部担当部長(広報戦略部担当部長を兼務))
    特許戦略工学分科会による企画です

講演内容:
クールジャパン機構は、日本の魅力ある商品・サービスの海外需要開拓に関連する支援・促進を目指し、2013年11月、法律に基づき官民ファンドとして設立されました。本日は、日本のクールジャパン戦略-国を挙げた取組の理由/背景、諸外国の動向等のクールジャパン機構設立の背景、クールジャパン機構の取組について、講演させて頂きます。
 
講師プロフィール:
平成14年4月 特許庁入庁
平成18年4月 審査官昇任(下記期間の他は特許審査他に従事)
平成19年10月~平成20年9月 特許庁特許審査第一部調整課企画調査班係長
平成21年7月~平成22年6月 ユニバーシティカレッジロンドン客員研究員
平成23年7月~平成25年6月 経済産業省製造産業局非鉄金属課課長補佐
平成26年2月~平成28年3月 特許庁総務部国際政策課/国際協力課課長補佐
平成28年4月~ クールジャパン機構((株)海外需要開拓支援機構) 経営企画・管理グループ 経営企画部担当部長(平成28年7月より広報戦略部を兼務)
  
★17:00-18:30 セッション2 :いずれかお好きなものにご参加ください
○ 産学連携分科会(長壁健・鈴木睦昭・杉浦美紀彦・林聖子・矢上清乃)
    テーマ:アカデミアの標的シーズとインタープロテインのプラットフォーム技術の融合により創薬生産性の向上を目指す
    講師:小松 弘嗣 様(インタープロテイン株式会社 取締役兼事業開発本部長) 
講師メッセージ:
医薬品の研究開発における大きな課題の一つとして「生産性の向上」が指摘されるようになってから既に長い年月が経過しています。すなわち、創薬研究開発に多くの資源と長い年月を要しても画期的な医薬品がなかなか生まれてこないという状況が続いています。また、一部の研究者からは「創薬標的の枯渇」という問題点も挙げられています。このような課題に対処するべく、インタープロテインは、製薬系企業のみならず、アカデミアとの共同研究も積極的に推し進め、より効率的な創薬探索研究を展開しています。インタープロテインは、大阪大学発ベンチャーとして設立された会社ですが、独自の技術として、標的ごとにユニークなコンピュータ・アルゴリズム(Structure-Based Scaffold Generation、SBSG®)で低分子化合物のin silicoスクリーニングを行うINTerprotein’s Engine for New Drug Design(INTENDD®)を確立し、すでに多くの創薬標的に適応してきました。また、ペプチド創薬の技術として、helix-loop-helix peptideという基本骨格を有するペプチド医薬の実用化も進めています。これらの技術を適用する創薬標的をインタープロテインだけで同定するには限界があることを踏まえ、有望な創薬標的の選定をスムースに進めることを目的として、アカデミアとの連携も数多く実施しています。さらに、INTENDD®をベースとした低分子の探索研究に関しては、AI(人工知能)を活用したプラットフォーム技術の確立に着手し、より効率的な活性化合物の同定を通じて、創薬生産性のさらなる向上を目指しています。
  
○ 特許戦略工学分科会 (片岡敏光・赤間淳一・安彦元・久野敦司・岡崎邦明・永井隆)
    テーマ:クールジャパン機構について(ディスカッション)
    講師:馳平 憲一 様(クールジャパン機構((株)海外需要開拓支援機構) 経営企画・管理グループ 経営企画部担当部長(広報戦略部担当部長を兼務)) 
 全体セッションに引き続き、馳平先生を囲んでフリーディスカッション形式で意見交換を行う機会を設けさせていただきます。
  
エンタメと知財分科会(新井秀美・山田光利)
    テーマ:日本のオタク文化と似て非なる「海外のアキバカルチャー」その成り立ちと最新事情に迫る 
    講師:羽生雄毅様(インテグリカルチャー株式会社 代表取締役)
■概要:日本のアニメや漫画、あるいはゲームが海外で人気…ここ数年よく聞かれる話です。しかし、「海外で人気」とは具体的には何を指しているのでしょうか。
ざっと思いつくままに書きだしてみるだけでも
・アニメがよく見られている
・マンガが読まれている
・ゲームがプレイされている)
・書籍やDVD、キャラグッズなど関連商品が売れている
・twitterなどでその話題が多く話されている
・イラストがたくさん投稿されている
・コスプレをする人が増えている
・声優イベントなど関連イベントが増えている
・MAD動画など二次創作が作られ共有されている
など、さまざまな側面があることが見えてきます。
今回の研究会では、留学先のオックスフォード大学でニコ動カラオケを開催するなど、海外のアキバカルチャーに溶け込み、共に楽しんでいた経験を元に「OTAKUエリート 2020年にはアキバカルチャーが世界のビジネス常識になる」(https://www.amazon.co.jp/dp/B01COS2RZG/)を執筆したインテグリカルチャー株式会社代表取締役・羽生雄毅さんを招き、
・日本のオタク文化と海外のアキバカルチャーの違い
・海外のアキバカルチャーの成り立ち
・海外のアキバカルチャーの最新事情
などについて話題提供いただきます。
※ このセッションに関しては、参加される方でfacebook使用している方は、できましたら、下記ページから参加登録いただければ幸いです。https://www.facebook.com/events/1540127502687842/
  
○ 知財キャリア分科会 (上條由紀子・飛澤宗則)
    テーマ:Why India? :IT大国インドの魅力~なぜインドでグローバル人材が育つのか?~ 
    講師:新野泰子様(ニイノリンク株式会社 代表取締役社長)
■ご講演者からのメッセージ
「インド」というと、皆さんどのようなイメージを持たれますか?少し古いかもしれませんが、「日本」と言ったら「フジヤマ・ゲイシャ」と同じように、「カレー・ターバン・サリー」といたイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか。
 インドは2020年までに人口が世界一になると予測されています。人口大国のみならず、実質国内総生産もアメリカ・中国・EUの次に位置する経済大国でもあります。また、インド人の海外における活躍も目覚ましく、NASAの科学者やアメリカの医師の4割近くがインド人であり、世界的なビジネスシーンにおいてインド人を見かけることが最近確実に増えてきています。しかしながら、日本では、物理的距離のせいか同じアジアの国という認識も薄く、海外旅行やビジネス海外進出の際にも、躊躇される方も多いのが現状です。
 今回の講演では、グローバルに活躍する人材を多く輩出する国:インドの魅力をご紹介し、限られた時間ではありますが、皆様にご関心を持って頂けるよう、ビジネスでインドに関わる際に役立つ実体験を交えて、お話させて頂きます。
 また、本セミナーの趣旨である「女性の想いや感性を活かした価値創造と女性の働き方の未来を考える」というテーマについても、私個人の想いや考えを率直にお話しできれば幸いです。

■ご講演者プロフィール
慶應義塾大学理工学部卒業後、ソニー株式会社にSEとして入社し、システム開発に従事。
その後フリーランスのプログラマー、IT講師、パソコン教室運営を経て、35歳でインドにIT留学し、帰国後、ベンチャー企業に就職、さらに別のベンチャー企業取締役に就任するも、2012年に自身で起業をして、ニイノリンク株式会社を設立。主なサービスとして、ウェブサイト・DTPデザイン制作事業、コンサルティング事業、民泊サポート事業、人材育成事業を手掛ける。中でも、インドビジネスのコンサルティング、インド研修・インドインターンシップ、「インド体感フェア」等は、ユニークで希少な存在として注目を集めている。添乗員の資格を活かした視察ツアー等も企画・開催している。参考WEB記事:【グローバルウーマンStyle】 http://goo.gl/n2VoMz