第186回知的財産マネジメント研究会(Smips)

第186回知的財産マネジメント研究会(Smips)
日時:2017年4月15日(土) 場所:政策研究大学院大学5F 参加費:無料

開催プログラム(どちらの分科会・セッションに出席しても結構です。事前登録等は一切必要ありません。一部分だけの参加でもかまいません。)

※詳細は随時更新いたします。

★13:00-14:30 セッション1
○ 産学連携によるイノベーション分科会(山本貴史)
    テーマ:大学発ベンチャーについて
    講師:山本貴史オーガナイザー
今回は、ベンチャーの実態や、質の高い大学発ベンチャーをより多く排出するために必要なGAPファンドやスタートアップ支援に求められるプログラムについて、みなさんと議論したいと思います。お気軽にご参加下さい。
    
○ 法律実務(LAP)分科会 (足立昌聡)
    テーマ:報告書「我が国の知財紛争処理システムの機能強化向けて」について 
    講師:松田誠司様(弁護士・弁理士)
今回は、前・特許庁制度審議室法制専門官で弁護士・弁理士の松田誠司さんをお呼びして、先月末に産業構造審議会知的財産分科会特許制度小委員会より公表された報告書「我が国の知財紛争処理システムの機能強化向けて」*の内容についてお話しいただきます。
* http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/toushintou/170330_tokkyo_houkoku.htm
近時,我が国の産業におけるイノベーションの促進を見据えて,知財紛争処理システムの機能強化が 重要な政策課題とされておりますが、今回の分科会では、この報告書を読み解くことにより,今後の法改正の動向について議論を深めていきたいと思います。(通常の分科会と同様、講義内容はあくまでも講師個人の私見とのことですので、予めご承知おき下さい。)
この報告書で示された方向性は、今後法改正へと具体化されていくことが予想され、次の特許法改正の内容を先取りする上で非常に価値のある内容となっています。
  
★15:00-16:30 全体セッション:講義室 L
    テーマ:イノベーションを導く『カタリスト』と『プロデュース理論』について 
    講師:桜庭大輔様(NPO法人ZESDA代表)
昨今、日本のイノベーションを促進しようと、アントレプレナーシップや起業の方法論が多くの場で議論されています。他方で、海外のイノベーション関係論壇では、2000年代に入って以来、起業家に「カネ(資金)・コネ(人脈)・チエ(情報・ノウハウ)」を提供することで、彼らのブレイク・スルーを陰日向で導く様々な「カタリスト(媒介者)」達の存在にもスポットが当たり始めています。このように、起業家中心主義的な議論にとどまらず、起業家の成功を「プロデュース」する多種多様なカタリスト達が果たす役割を整理することは、イノベーションを持続的に生産するエコ・システムの全体設計や日本の産学(官)連携のあるべき姿を考察する上でも重要でありましょう。そこで、当報告においては、「カタリスト」の活躍・機能について整理した「プロデュース理論」をご紹介しつつ、プロデューサー人材の育成プロセスについて議論・検討して参ります。
  
【講師のプロフィール】
1980年生。言論NPO等を経て、2009年より官公庁勤務。NPO法人ZESDA代表。一般社団法人企業間フューチャーセンター監事。政策分析ネットワーク評議員。政策過程研究機構理事等。イノベーションを導く「カタリスト」と「プロデュース理論」について研究中。東京大学法学部卒。東京大学法学政治学研究科修士課程(国際政治専攻)修了。LSE修士課程(MSc in Regulation)修了。Oxford修士課程(MSc in Modern Japanese Studies)修了。
   
★17:00-18:30 セッション2 :いずれかお好きなものにご参加ください
○ 産学連携分科会(長壁健・鈴木睦昭・杉浦美紀彦・林聖子・矢上清乃)
    テーマ:英国の産学連携~informal networkの経営手法について留学からの考察
    講師:桜庭大輔様(NPO法人ZESDA代表) 
本セッションでは、桜庭さんが2014-2016にLSEとOxfordにご留学しておられた時のご研究や学ばれたことなどから次のような内容でご講演いただきます。
・Oxfordの晩餐会が非公式ネットワークの基盤になっている話
・オリンピック跡地が、大学も越してきてベンチャーのクラスターになっている「ロンドンのシリコンバレー構想」の話
・ファッションやデザインなど関連異分野とセットで考えられている話
・ほかチャタムハウスルール、ジェントルメンズ・クラブの話 他
☆産学連携分科会後の懇親会を、最寄りの「蒼龍唐玉堂龍土町」https://www.kiwa-group.co.jp/restaurant/418/
で18:40から予定しています。ご参加ご希望の方は、当日産学連携分科会開始前に林までお知らせ願います。
   
○ 特許戦略工学分科会 (片岡敏光・赤間淳一・安彦元・久野敦司・岡崎邦明・永井隆)
    テーマ:新商品・新事業の知財を強化するには品質機能展開(QFD)
    講師:桑原 良弘 様(ディスプロ㈱代表取締役社長、知的財産戦略プロデューサー) 
【概要】新事業/新商品を立ち上げたい!新しいことにチャレンジ!ところが…。お客様が商品やサービスを利用するシーンを想像し、自社の知的財産を客観的に分析し製品開発には必要不可欠。今回の特許戦略工学分科会では商品開発にあたってのコンセプト立案、知財創出、TRIZによる知財活用を品質機能展開表(QFD)のマトリックス表として分析し、かつ、特許等知的財産を戦略的に構築・活用する検討から開発製品を創出する手法について解説します。合わせて品質機能展開表の作成をご体験いただき、理解を深めて頂くことを企画しております。1時間半という限られた時間内で非常に密度の濃い体験をしていただけると思いますので、是非、この機会にご参加いただきますようお願い申し上げます。
【講師からのメッセージ】モノづくりだけでなくコトを考えることで市場ニーズを的確にとらえ、新しい領域を切り開く要素を分析し、多様なビジネスプランを構築する。保有する特許や他社や大学が持つ特許技術等を探索し、自社の持つリソースを組み合わせて、知財に係る開発リスクをどう担保し展開するか、独自のビジネスプランの構築プロセスをご体験いただきたいと思います。
【当日のスケジュール】
1 桑原先生からのお話
 ①モノからコトへ、②ビジネスモデルの重要性、③暗黙知を形式知へ、④QFD活用
による知的財産構築、⑤QFD手法からTRIZによる開発技術発想法の事例
2 品質機能展開(QFD)手法の作成実習(簡易)
3 ディスカッション
● 講師 桑原良弘先生のご紹介
ディスプロ㈱代表取締役社長 知的財産戦略プロデューサー
精密部品メーカーで部品製造から工程改善、生産設備開発設計とともに、自社製品を応用した独自商品開発と 設計に従事し、その商品化に貢献。その後、新事業新商品開発コンサルティング会社へ入社。 新事業・新商品開発の提案・異業種連携・知的財産構築にかかる業務を16年間遂行し、通算85社のクライアントに 対して多くのビジネス開発・知的財産の権利化を行う。 知的財産活用業務では、中国経済産業局特許流通アドバイザーとして4年間、社団法人中国地域ニュービジネス協議会 とともに、地域経済政策の活性化と開発テーマの事業化、知的財産活用を支援。2007年8月創業。2010年10月ディスプロ株式会社設立、現在、中堅製造業の顧問や地域支援機関と連動した企業の ビジネス開発支援を行っている。地域経済の活性化にも注力。公的機関アドバイザーやテレビ新広島“情熱企業”ナビゲーターも務める。
  
知識流動システム(KMS)分科会(西村由希子・天元志保・長壁健)
    テーマ:今年度の活動プラン等
今回は、18:00-19:00とイレギュラーな時間で開催し、今年度の活動プランを話し合います。
そして先日、クランテテ三田で実施しました“深海”をテーマにした「発明・発見教室」の報告も行います。
https://www.smips.jp/KMS/2017/02/19/
また、1月に学習会として開催した「持続可能な開発目標」(SDGs:Sutainable Development Goals)についての学習会講演動画をYouTubeで公開しました。ご参加の叶わなかった方も、ぜひ、ご覧ください。
【学習会 講演動画】

【学習会概要】
https://www.smips.jp/KMS/2016/12/17/20170114_lecture_sdgs/
  
エンタメと知財分科会(新井秀美・山田光利)
   今回はお休みです
  
○ 知財キャリア分科会 (上條由紀子・飛澤宗則)
   今回はお休みです