第159回 知的財産マネジメント研究会

場所 政策研究大学院大学・六本木校舎

○ 産学連携によるイノベーション分科会(山本貴史):講義室 D
   テーマ:イノベーションの事例と定義 
   講師:隅藏 康一(Smips総合オーガナイザー、GRIPS/NISTEP)
 度々、イノベーションについて議論が起こりますが、イノベーションをどのように定義するかで、その内容や方向性も変わってきます。そこで、今回は隅藏先生にご登壇いただきイノベーションをどのように定義するかという解説をしていただき、皆さんを交えてディスカッションを行いました。
 
○ 法律実務(LAP)分科会(オーガナイザー:足立昌聡):講義室 E
   テーマ:ベンチャー企業との取引
 企業間、産学間を問わず、ベンチャー企業を相手にした共同研究やライセンスには、ベンチャー特有のリスクや考慮事項があります。同様に、ベンチャー側も、ベンチャー企業としての今後のExit戦略を考慮した上で、留意しなければならない事項が多々あります。独立系ベンチャー、大学発ベンチャーの2つを想定し、大学との共同研究及び大学の特許のライセンスの契約交渉を題材に、ケーススタディを行いました。
 
○ 知識流動システム(KMS)分科会(オーガナイザー:藤井優子・天元志保・長谷川実里・西村由希子):講義室 I
   テーマ:第一回実験教室の振り返りと、次回実施計画
   本年度の第一回として本日(7月5日)実施した江東区立東川小学校の生徒向け発明発見教室14名の生徒さん+保護者の方が参加されました。今回は、第一回実験教室の振り返りと、10月18日(土)に同校で実施する第二回の内容などについて話し合いました。
 
○ 研究現場の知財分科会(オーガナイザー:山田光利):講義室F
   テーマ:博士課程への進学ではなくNPO設立を選んだ理由 〜研究と実践をつなぐサイクルを作るために〜
   講師:山田 小百合様(NPO法人collable代表理事)
 山田様の研究テーマは、国籍・性別・障害の有無など、様々なバックグラウンドを持つ人が共に何かを生み出す「インクルーシブデザイン」を教育分野(学習環境デザイン)に応用することです。日本の教育現場では、多様な人たちと学ぶ機会と環境がまだまだ少ないのが現状です。インクルーシブデザインを用いた教育をワークショップ等として実行し、そこで生まれた知見を学会発表や論文としてまとめ、実践と研究の両面から社会にアプローチするために、NPO法人Collableを立ち上げ、これまで何をして、これから何をしようと考えているのかをお話しいただきました。
 
★15:00-16:30 全体セッション:講義室 D
   テーマ:研究者とお金の話 「研究応援プロジェクト」というリバネス流の市場の拓き方
   講師:吉田 丈治 様((株)リバネス) (研究現場の知財分科会による企画です。)
【講師からのメッセージ】研究者15人で2002年にリバネスという会社を立ち上げました。当時ほとんど存在しなかった教育現場に市場を創り、最先端科学と子どもたちを結びつけながらビジネスを展開。理系の研究者のみで創業より12年やって来ることが出来ました。今回は、弊社の「研究応援プロジェクト」という研究現場を支援するチームのいくつかのチャレンジについての事例を紹介しながら、研究者がもっと自由に・イノベーティブな活動に従事する環境作りについて意見交換が出来ればと考えています。・紹介予定の事例:リバネス研究費、研究者とのタイアップ事例、研究者へのニーズと社会との壁、テックプランター、研究者クラウドソーシンResQue(レスキュー)
 
★17:00-18:30 セッション2 :いずれかお好きなものにご参加ください
○ 知財キャリア分科会(オーガナイザー:上條由紀子・楠浦崇央):講義室 D
   テーマ:知財とイノベーション
   講師:竹林 一 様(ドコモ・ヘルスケア株式会社代表取締役社長)
 ドコモ・ヘルスケア株式会社において、新しいかたちの健康プラットフォーム「わたしムーヴ(WM)」を構築され、新時代の健康管理サービスの展開を進めていらっしゃる竹林社長に、イノベーション、知的財産といったキーワードでお話を伺いました。
 
○ 産学連携分科会(オーガナイザー:長壁健・鈴木睦昭・杉浦美紀彦・林聖子・矢上清乃):講義室 F
   テーマ:「課題解決のための対話〜フューチャー・センターというファシリティー〜」
   講師:難波美帆 様(北海道大学 創成研究機構URAステーション 特任准教授)
【講師からのメッセージ】昨年度、北大はURAが中心になり、「大学等シーズ・ニーズ創出強化支援事業(イノベーション対話)」に参加し、米国発のフューチャー・サーチの手法やオランダ発のフューチャー・センターの機能を試行しました。オランダではファシリテーター=課題解決できる(助ける)人という意味で使われていました。大学、産学連携、地域などの課題解決にあたるURAにとって、「イノベーション対話」の手法と実践は大変役に立つものでした、昨年度北海道で起きたことを中心にお話します。
 
○ 特許戦略工学分科会(オーガナイザー:赤間淳一・片岡敏光・安彦元・久野敦司・岡崎邦明・永井隆):講義室 E
   テーマ:ルーズヴェルト・ゲーム」を題材にして特許戦略を考える(仮)
   講師:岡崎オーガナイザー モディレータ:片岡オーガナイザ
 『ルーズヴェルト・ゲーム』は、今日の日本のメーカーが抱えている市場低迷、競争激化、リストラなど、崩壊寸前の危機、問題を見事に描いています。そこで、このバーチャルなストーリーと、リアルな実際に存在する某企業について、企業戦略、知財戦略の観点、人物分析を岡崎オーガナイザが行いましたので、その対比した分析結果を発表していただきました。オリンピック・パラリンピックを6年後にひかえ、日本のメーカー、大学等がイノベーション逆転劇を実際に実現する方策について、ディスカションしたいと考えております。第一部:『ルーズヴェルト・ゲーム』に見る企業戦略と人物分析、第二部:ベンチャー知財の組織体制、第三部:フリーディスカション