Smips KMS分科会として、2017年12月22日に学習会「SDGs実現に向けて、わたしたちはどう『つながる』? レゴ®シリアスプレイ®を活用したワークと対話を通じて考える」を、また、2018年1月13日に企画講演会&WS「ひとりひとりの知識や技能をつなげる・活かす ~SDG13(気候変動)&14(海洋資源保全)をレゴ®シリアスプレイ®で考える」を開催しました。

 

 

 

 

 

12月22日開催分では、講師を務められた井澤 友郭さん(こども国連環境会議推進協会 事務局長、LEGO®SERIOUS PLAY®公認ファシリテーター)による「SDGsについて」のミニレクチャー後、カードゲーム「2030SDGs体験」やレゴ®を活用したリフレクションを行いました。

参加者はSDGsの世界観を体感するゲームやレゴ®ワークを通じて、SDGsが掲げるゴールに向けて、私たちがどう「つながる」べきかを考え、1つの課題解決の取り組みだけでは目標達成されないことを実感しました。

 

 

 

 

 

1月13日開催分では、講演会とワークショップの二部構成で実施。まず、海洋変動や、エルニーニョ現象など大規模な大気海洋相互作用現象のモデリングと変動予測をご専門とする山形 俊男氏(国立研究開発法人海洋研究開発機構 特任上席研究員、上写真・左)による講演「変化変動する水惑星地球においてより良き生の実現をめざして」が行われ、加えて、SDG13を身近に感じさせるツールとして竹村 真一氏(京都造形芸術大学 教授)が企画・開発した世界初のデジタル地球儀「触れる地球(Tangible earth)」も紹介しました。

【山形 俊男氏講演動画】

・発表資料(PDF、前半 1.8MB・後半 2MB)
発表動画(YouTube、48分)

【「触れる地球(Tangible earth)」に関する参考動画】

TEDx Talks Tangible earth
(スピーカー:竹村 真一、TEDxKids@Chiyoda、2014年3月12日公開)

 

それを受けて「SDGs達成に向け、学術と社会との連携に必要なアクションとは?」をテーマに岩崎 茜(国立環境研究所 社会対話・協働推進オフィス 科学コミュニケーター、上写真・中央)さんによる進行で、山形先生や後半のレゴ®ワークショップでファシリテーターを務められた東 孝彦さん(上写真・右)とともに、会場の参加者を交えてディスカッションしました。

 

ステークフォルダー間でのコミュニケーションにマスメディアを活用している参加者からは、SDGsの各課題に興味・関心を持って欲しいと考える多くの対象に向けて、一方向で視覚情報を伝えるTVメディアは、モノを見せられる、具体的なイメージを持たせられとのコメントがありました。また、今は何をどのように発信すると受け手から反応があるのか、興味・関心を持ってもらえるか、また、興味・関心をその先どう活かせるか、SNSも組み入れながら試行錯誤しているそうです。
これを受けて、地域メディアを運営されている参加者から「メディアを通じたコミュニケーションは、ネット社会の中で、これまでよりもっと小さな循環に変わってきており、この循環をつくる・活かす仕掛け、言語を越えたコミュニケーションの必要性を感じる」とのコメントがありました。

講演後のワークショップでは、レゴ®を用いて「SDGs目標達成の壁」や「2030年のSDGs目標達成に向けて、自分が提供できるリソース、取り組み(仕事)」を表現し、グループメンバーの作品とつなぎ合わせることによってアクションのランドスケープを可視化し、“自分に何ができるか?”を話し合いました。