KMSは、2015年12月1日(火)に、第38回日本分子生物学会年会の中で行われた「科学コミュニケーション研修プログラム(基礎、メディア、対話力)」ワークショップの出展に運営協力しました。

このセッションのオーガナイザーは、研究者のための「対話力トレーニングプログラム」の開発者である加納 圭氏(滋賀大学 准教授、一般社団法人 社会対話技術研究所 代表理事)と「メディアトレーニングプログラム、」の開発者である田中 幹人氏(早稲田大学 准教授、一般社団法人 サイエンス・メディア・センター スタッフ)が務められました。

このお二人に加えて、科学コミュニケーション基礎研修(以下、コアカリキュラム)」の開発者である戸田山 和久氏(名古屋大学 教授)や、研究者の科学コミュニケーションのあり方を探る取り組みの1つとしてコアカリキュラムの実践を手掛ける小泉 周氏(自然科学研究機構 特任教授)が登壇、加納氏と共に「対話力トレーニングププログラム」開発に携わる水町 衣里氏(京都大学 iCeMS 特定研究員)がトレーニング体験のサポートをされ、KMSの天元 志保は記録・広報を担当しました。

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米国ではアメリカ科学振興協会(AAAS)が、英国では英国王立協会(Royal Society)が、豪州ではオーストラリア国立大学(ANU)等が、研究者向けの科学コミュニケーション研修プログラムを提供しています。日本でも近年、年間3,000万円以上の公的研究費が配分される大型プロジェクトを中心に、内閣府が「国民との科学・技術対話」を推進したことで科学コミュニケーション活動実施に対する期待が高まる中、原発事故やSTAP細胞問題などから、ますます科学者の説明責任(アカウンタビリティ)が求められる時代になっています。また、アカウンタビリティといったある種の義務感だけでなく、より前向きに科学コミュニケーション活動を実施することも重要になると考えられます。このような背景や研究者による科学コミュニケーション研修への期待やニーズを踏まえ、今回このセッションに関わるメンバーは、日本での科学コミュニケーション研修プログラム普及展開に継続して取り組んでいます。

本ワークショップでは、各研修プログラムの概要説明とデモ体験を実施しました。

内容の詳細は、追ってこのサイトで公開します。

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