2021年11月20日、江東区・東川小学校の生徒を対象に、発明・発見教室「どうなる?未来のマスク」を実施し、1~5年生までの生徒・13名が参加されました。

コロナウイルスには色々な種類があり、人に感染するウイルスはこれまでに6種類知られていました。今回世界的に感染が拡大したものは、7番目に見つかった新しいタイプのコロナウイルスです。まだ専門家にも分からないことがたくさんあった初期から、マスクの着用、石鹸やアルコールによる手指の消毒、人同士の距離を保つことは、感染予防に対して有効でした。新型コロナウイルス自体はとても小さく、その直径は0.1μm(マイクロメートル)と花粉の1/300ほど。マスクの網目を通りぬけてしまう大きさです。でもマスクをすることは、くしゃみなどによるウイルスを含む唾などのしぶきの飛沫を減らすことに役立ちます。

今日の発明・発見教室では、新型コロナウイルスの大きさや感染方法の特徴を、クイズを交えて知ってもらったうえで、医学者・生理学者によるお話を動画で視聴し、飛沫感染を予防するために用いるマスクの材料や網目の大きさの違いを、虫眼鏡やタブレット用顕微鏡で観察しました。また、現在、より多様なマスクの開発が進められており、2020年に特許や実用新案申請された新しい機能や形のマスクについての事例を紹介しながら、子供たちにも「未来のマスク」を考えてもらいました。

▲ 写真左から、不織布(マスク表面の1枚)、ガーゼ(マスク表面の1枚)、ウレタン(マスク用約1mm厚のもの1枚)のタブレット用顕微鏡による拡大画像。※同じ倍率です。

【今回視聴した動画】

新型コロナde問いマンダラ「マスクの違いってなんだろう?」

話し手:小泉 周(自然科学研究機構 特任教授)

=========================

新型コロナde問いマンダラ「どうしたら感染拡大を防げるだろう?」

話し手:狩野 光伸(岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科 教授)